MeiryoKe の憂鬱
皆さんプログラミングにはどんなフォントを使っていますか?
Windows はプログラミング環境としてはあまり考慮されていないのか、プログラミングに適した、これは!というフォントが搭載されていません。
その昔はMS ゴシックあたりが定番でしたが、今ではMS ゴシックは汚ないフォントの代表とでもいうべき存在になっています。今でもWindowsで見るとMS ゴシックで表示されてしまう残念なブログをよく見かけます。
さてWindows Vistaから搭載されたメイリオは、色々な意見があるようですが、個人的には美しいフォントだと思います。しかし残念ながらプロポーショナルフォントなのでプログラミングには適していません。因みにあまり知られていないようですが、メイリオのプロポーショナルな部分は英語の部分だけで日本語部分は等幅なのです。
このメイリオを完全等幅フォント化してくれるのが MeiryoKe というプログラムです。フォントそのものを配布することはできないので、パッチプログラムの形で配布さています。
この MeiryoKe パッチを、オリジナルのメイリオに当てると以下の4つのフォントが生成されます。
- MeiryoKe_PGothic (プロポーショナル)
- MeiryoKe_UIGothic (プロポーショナル)
- MeiryoKe_Gothic (等幅)
- MeiryoKe_Console (等幅)
等幅フォントは下の二つ、MeiryoKe_Gothic と MeiryoKe_Console です。何が違うかというと MeiryoKe_Console は等幅化するだけでなく、更に行間隔も狭くしたものです。
私はもっぱらこの MeiryoKe_Console をプログラミングフォントとして使用しています。日本語、英語のバランスもよく、行間も狭いので表示できる情報量が多く、非常に重宝しています。
しかし一つだけ困った点があります。実は上の4つのフォントのうち、何故かこのMeiryoKe_Console だけbold体が用意されていないのです。bold体が無いと言っても、別にbold体を表示できない訳ではなく、無ければ無いなりにWindowsが機械的に拡大してbold表示してくれます。しかしこの場合、カラム位置に僅かですがズレが生じるのです。
まあ瑣末な問題ではありますが、ちょっとした憂鬱です。本来であればWindowsが最適なプログラミングフォントをデフォルトで搭載してくれればいいのですが。