思考の泡

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蛇嫌い、芋虫嫌い

田舎に育った自分は子供の頃よく蛇を見かけました。昭和の時代の話です。

一番良く見かけるのはヤマカガシでした。水田などで水の上をスイスイ渡っているのをよく見掛けたりしました。この蛇は特徴的な赤い模様があり一目で見分けがつきます。子供にとっていい遊び相手で、よく捕まえて振りまわしたりしていました。女の子が怖がるので、ワザと近づてからかったり、結構えげつないこともしていました。

マムシには毒があるから気をつけろとはよく言われましたが、ヤマカガシには毒が無いというのが当時の世間一般の常識でした。

しかしその後の研究でこのヤマカガシ、実は猛毒を持っていることが分ったのです。それもマムシよりも強力な毒です。今では絶対に近づいてはいけない生物です。幸いにも自分は噛まれたことはありませんが、これを知ったとき唖然としてしまいました。一歩間違えば死ぬとこだったじゃねーか!どうしてくれんだよ!

 

よく人は蛇嫌いと蜘蛛嫌いに分れると言われますが、自分はどちらも抵抗がありません。しかし一つだけどうにも苦手なものがあります。芋虫です。あのプニプニした体、無数に蠢く足、そしてありえないボディーカラー。想像しただけで鳥肌が立ってきます。

しかし慣れとは恐ろしいもので、自分の芋虫嫌いにも一つだけ例外があります。実は自分の田舎は養蚕が盛んな所で、近所に養蚕農家がたくさんありました。養蚕小屋に入ると何千匹、いや何万匹のカイコ(つまい白い芋虫)が桑の葉の上で蠢いているのです。本当の芋虫嫌いの人にとっては阿鼻叫喚の地獄絵図です。

でも子供の頃からこの風景を見ている自分はカイコだけは恐怖を感じないのです。不思議なものです。