思考の泡

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食品カロリーの知られざる事実

カロリー気にしてますか?

最近は色々な食品にカロリーが表示がされています。

しかしこのカロリー表示ってあまりあてにならないってこと知ってましたか?

カロリー表示は食物に含まれる脂質やタンパク質、炭水化物等のエネルギー量を表すものです。これは間違いありません。

しかし同じカロリーでも食物によって消化されやすさはまちまちなのです。

更に同じ食材でも煮たり焼いたり揚げたりすることによって人体に摂取される量は大きく変化します。一般に調理すると繊維が破壊されるので、吸収されやすくなる傾向にはありますが、これもやはり食材や調理方法によりその度合いは大きく異なります。

 

植物はできる限り自分の子孫を残すため、動物に食べられても種子は消化されないよう進化してきました。植物の種子というのは極めて消化吸収されにくい食物なのです。ピーナッツ、ピスタチオ、アーモンド等は他の食物に比べて吸収カロリーが小さいことが研究で示されています。これは ナッツ好きの人にとっては朗報です。実際ナッツ業界の人達はこの研究結果を力強く支持しているそうです。

逆にハチミツなどはほとんどスルーで消化壁を通過してしまい、消化器系の出る幕さえなく吸収されてしまうものもあります。

 

更に人種によってもある特定の食物を吸収しやすい特徴を持つこともあります。例えば日本人の中には海藻に対し、極めて高い消化能力を持つ人々がいることが知られています。これは腸内細菌が関係しています。

 

こういった様々な要因があるため、カロリー表示だけで、この食品は太るとかということは言えないのです。消化のしやすさまで含めた正確なカロリー指標を計算する手法は確立されていません。というか消化というのは極めて複雑な過程なので、それを正しく反映することはほんとど不可能だと考えられています。

さあこれで高カロリー食品を口にする口実が一つできましたね。