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思考の泡

プログラミング、サイエンス、その他日常のことをゆるゆると

プロクシマ・ケンタウリ

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ケンタウスル座のアルファ星(一番明るい星)は通称「アルファ・ケンタウリ」と呼ばれ、全天の中でも最も明るい星、21個ある一等星の一つでもあります。この星が明るいのには理由があります。それは太陽系から最も近い星だからです。近いといっても太陽から4.39光年の距離です。

このアルファ・ケンタウリ、実は三重連星であることが知られています。つまり三つの星が互いの回りを回り合っているのです。三つの星はそれぞれ、主星(A星)、第一伴星(B星)、第二伴星(C星)と呼ばれます。第二伴星はA,B星からかなり離れていて、更に太陽系に近い場所にあります。太陽から4.22光年の距離です。連星としての公転周期は100万年にもなるので、当面この第二伴星が太陽に最も近い星ということになります。なのでこの星には特別に「プロキシマ・ケンタウリ」という名前を持っています。「プロキシマ」とはラテン語で「最も近い」という意味です。この星は滅茶苦茶小さくて暗いので、肉眼で見ることはできません。

 

さてこのプロキシマ・ケンタウリ星系に生命が存在できるかもしれない惑星が見つかったというニュースが報道されました。NHK や民放のテレビニュースでもやっていました。

news.mynavi.jp

今にも生命が発見されるのではというくらいの勢いで報道されているようですが、実際には、地球と同じくらいの大きさで、恒星の性質とその距離からして、水が液体の状態で存在してもおかしくないことが分かったという程度ことです。実際に水が存在することが観測された訳ではありません。何しろ4光年先の話、これ以上のことは観測装置を飛ばさないと分からないかもしれません。実際に探査機を飛ばそうという計画もあるようです。

japanese.engadget.com

 また上にも書いたようにアルファ・ケンタウリは三重連星なので複雑な動きをし、環境の変化があまりにも大きく、生命の存在には適さないという意見も昔からあります。

 

それにしても、アルファ・ケンタウリは太陽から最も近い星ということで、魅力的な星であることには間違いありません。昔からよくSFの舞台になっています。映画「アバター」の舞台もアルファ・ケンタウリ星系の惑星でした。

自分は、大昔に読んだロバート・A・ハインラインSF小説「宇宙の孤児」が強烈に印象に残っています。アルファ・ケンタウリを目指して旅をしている世代間宇宙船。船内では世代を重ねるにつれ、当初の目的や文明が忘れ去られ、独自の世界観、哲学が構築されてしまいました。船の奥深くに巣喰っているミュータントとの出会いを切っ掛けに、主人公は徐々に旅の目的を見出していきます。何だかんだあって、アルファ・ケンタウリ星系の惑星に到達して主人公が大地に足をしるしたところで物語は終わっています。

 

時々こういった科学ニュースが世間を賑わせます。自分は、くだらない政治ニュースや芸能スキャンダルなどより、よっぽど胸がワクワクします。でも多くの人は違うだろうな。