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思考の泡

プログラミング、サイエンス、その他日常のことをゆるゆると

「火垂るの墓」の衝撃

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外人が映画「火垂るの墓」を観て号泣している姿が YouTube に多数アップされています。映画に対するコメントも多数寄せられていて、「人類が生み出した最も悲しい映画」だとか「立ち直るのに数ヶ月かかった」だとか最大級の賛辞が与えられています。

人種や国籍を越えて人の心を打つ作品です。人の心に訴えるのは素晴しいことだと思いますが、しかしジブリ好きのアニメファンが何の心構えもなく観てしまうと、トラウマになってしまうかもしれません。

 

この作品が公開された当時、トトロとの同時上映だったというのはちょっと驚きです。当時の人々はどう受け止めたのでしょう?

 

それにしてもこの映画、あまりにもつら過ぎます。自分は野坂昭如氏の原作はかなり前に読んでいて、ストーリーは一応知っていましたが、それでも映画を初めて観たときは落ち込みました。野坂氏独特のあの読みにくい文体でストーリーを追うのと、アニメで映像が直接頭に入ってくるのではやはり衝撃力が違います。

 

日本ではテレビでよくこの映画が放映されるという話を外人にしたら、日本人はバカか、こんなつらい映画よく何度も観られるなと言っていました。

 

実写ドラマ化もされているようですが自分は観ていません。肌艶のいい役者さんが演じたりしているとリアリティがなくなる作品です。ましてや大物の役者が出ていたりすると、裏で高額のギャラが支払われているなどという下世話な想像をしてしまい、それだけで物語が安っぽくなるような気がします。

その意味でアニメの手法を取ったのは非常に正しい選択だったと思います。節子がだんだん衰弱していく姿がこれ以上ないくらいのリアリティを持って伝わってきます。

 

多くの人に観てもらいたい作品ですが、自分で繰り返し観る勇気はありません。