思考の泡

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ゲーム・オブ・スローンズ が面白い!

以前から話題になっていたテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が果てしなく面白い件。

 

原作者はSF界の巨星ジョージ・R・R・マーティン。昔の印象ではいつも変な帽子を被ってる尖った作家だという印象がありましたが、インタビュー映像を見るといいお爺ちゃんになっていますね。

また脚本メンバーの一人デビッド・ベニオフといえばあの「25時」や「卵をめぐる祖父の戦争」(めちゃくちゃ面白かった)の作者じゃないですか。制作スタッフもそうそうたるメンバーです。映像を観ただけでもとにかく金のかけ方が半端じゃないのが分かります。

 

舞台は架空の時代の架空の大陸「ウエスタロス」。一応中世ヨーロッパをモデルにした世界です。ファンタジーに分類される作品ですが、超自然的なものはあまり出てきません。


100人を超える登場人物が縦横無尽に繋がっています。ちょっとした端役にしか見えない人物にも壮大な背景ストーリーがあったりします。そもそもドラマでは描かれていない大きな戦いがあって、その後日譚というかたちで物語は始まります。世界観を把握するにはインターネットの解説ページやウィキペディアを見ながら少しずつ理解を進めていく必要があります。まさにインターネット無しには成立しないドラマなのかもしれません。

魅力的な登場人物が沢山いますが、人気投票をしたら間違いなく「ティリオン・ラニスター」がトップになるでしょう。外見故に虐げられた人生を送ってきた人です。頭がいいのに人情味があり、人の痛みも分かる。それでいてスケベエ。実に愛すべき人物です。


アメリカドラマの中には初期シーズンはそれなりに面白くても、シリーズを重ねるごとにアイデアが尽きグダグダになっていくものが多くあります。しかしこの作品はシーズンを重ねる度に面白さが増していきます。アメリカテレビドラマの底力を見せつけるような作品です。


一つだけ心配なのは、長期に渡るシリーズ物では子役がどんどん成長してしまうことです。例のあのシリーズみたいに、子役がむさ苦しい大人になってしまう前にシリーズをどんどん勧めて欲しいものです。