思考の泡

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ラストシーン

岩崎宏美の Dear Friends といカバー曲を中心としたシリーズアルバムは昭和の名曲を数多く収録しています。最近の曲についていけないおじさんにとって、こういうアルバムは感涙ものです。

 

この中でちょっといい感じの曲で、確かに聴いたことはあるのに、誰が歌っていたかどうしても思い出せない曲がありました。曲のタイトルは「ラストシーン」です。そこまで出かかっているのに思い出せない。どうにも気持の悪いものです。

 

こういうときはGoogleです。調べてみるとすぐに分かりました。西城秀樹でした。

 

ああそうか、と記憶がよみがえってきました。当時テレビでこの曲を歌っているのを見て、激しい曲が多かった西城秀樹が、あれっ?次はこの路線で行くのか、などとちょっと意外な思いがしたことを辛うじて憶えています。

 

バラード調の地味な曲で、当時のトップアイドルが歌うにはちょっと地味過ぎるような気もします。そのせいかベストアルバムにもあまり収録されていないようです。自分自身も、当時以来一度も耳にしたことが無いと思います。こんな曲があった事自体すっかり忘れていました。しかし改めて聴くと、しみじみいい曲だなあと思います。

 

曲は阿久悠+三木たかしのゴールデンコンビです。突然女性に別れを告げられた男性の立場から歌った曲です。それも決して嫌いで別れる訳でなく、多分女性が海外にでも行くことになったのでしょうか、仕方無く別れることになったようです。直接的な事は一切語られていませんが、二言三言の会話の内容から聴く人の想像力をかき立てるようになっています。阿久悠先生お得意のパターンです。更に想像力を膨らませると、多分女性は年上の人ではないでしょうか?

 

こういう昭和の名曲が思い出したように発掘されるのも面白いところです。これでカラオケのレパートリーが一つ増えました。